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ウィズ・コロナと新しい生活習慣を考える [随想随筆]

新型コロナ・ウィルスのまん延を期として「新しい生活習慣」というコンセプトが登場した。
その前に既に「働き方改革」という政治的アプローチがなされていたが、政治主導のお題目の様なアプローチよりも、実生活の危機感に根差したものの方がダイレクトに庶民には伝わるようだ。結局は政治で主導しようとしても思うままにならず、庶民は自分たちの本能で選択して考えるのかも知れない。そういう意味では逞しいものだなと思った。
しかしまた庶民は変化や苦労を嫌い、流されて生きる事を選ぶ性質があるので今は新しい生活習慣とか言っていても、喉元を過ぎれば熱さを忘れて勝手の良い過去の生活習慣に戻ってしまう可能性大だろう。

だが、もう戻れない “ルビコン川”を渡ってしまった感のある事も事実だろう。今回のコロナ禍によって、混乱時には無責任であやふやな情報が氾濫して政治的な判断では庶民の生活は守れないという事が分かった。社会のインフラや救済機構の整備など頼るべき課題は沢山あっても、それに取り組む人たちの人的資質が期待外れだったりもして、結局自分の生活は自分で守るしかなく、一部の上級国民(こんな言葉は嫌いなのだが…)と言われる人たち以外は国のシステムに守ってもらう訳にはいかない。では、どうしたら良いのか?…
まず、他人の生き方ばかりを追いかけるのはやめにしよう。自分自身の「幸せ感」をしっかり心に留めよう。そして物事を単純にシンプルに捉えて考えよう。時代の趨勢、周りで起きている事の多くは単純なものの組み合わせから成り立っていて、それを複雑にしているのは人間自身の身勝手で誤まった解釈なのだから、そんなものに同調する必要はない。今の時代となっては情報の多くでさえ信頼に値しないものが多くなった。「パラサイト」で生きてゆくのでないならば、自身のオリジナリティをもっと信頼すべきだろう。

コロナの明日.jpg

私個人は年老いた人間のひとりとして、改めて原点を見直してはどうかと感じている。働き方にしても、PCのルーティンワークにしても、日常の時間の過ごし方にしても…もっとイージーでシンプルな “次の時代の捉え方”があるのだと思っている。
自分自身を解放させるという事はこれまでの思い込みから離れて、不条理な力に蹂躙されない「ウィズ・コロナ時代の生き方」なのだと思っている。

 

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いっぷく

コロナ拡大で外に出かけるのもためらわれます。買い物はネットでと言われますが、やはり時間がかかったり価格も高めだったりとすべてをネットでまかなうのも難しく、となればあるもので済ませようという発想に行きつきます。外食がだめなら家で作って食べる、電車がだめなら徒歩で出かける、とたしかに生活はシンプルになっていくのかもしれません。
by いっぷく (2020-08-02 12:19) 

扶侶夢

>いっぷくさん、ご来訪&コメント有難うございます。
“あるもので済ませよう”という考え方…しばらく忘れていた考えかも知れません。私もここ数ヵ月そんな考えにハマっています。案外自分の周りには揃っているんですね、必要なモノは…。
by 扶侶夢 (2020-08-04 18:41) 

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