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文字に描く~真実は閃光の如く也 [制作日記]

真実は永遠だが、人の世に於いては一瞬の光の様に現れては消えてゆく。
いつまでも形を変えずに留めようとすると偽りの姿に変わってしまう。眼の前に現われた瞬時の刹那を心に焼きつけることが肝要だろう。

人間は有能な生き物だと思われがちだが、一瞬を捉える事は苦手としていて、その能力に限って言えば無能のようだ。生きている実感を瞬時で捉えることも出来ないのだろう。
人間は優柔不断な生き物の様だ。常に憂い、常に迷いながら生きている。それは生きることの恐れの原因でもあるのだが、偽ってでも何かに縋ろうとする魂の彷徨だろう。

真実閃光の如く2-B.jpg

人間は「真実」というものをいつの間にかどんどん遠ざけてしまったようだ。「真実」は常に身近にあるのに、己の優位を差別化するための道具に使おうと画策した故に手の届かない様なものにしてしまった。空に雲が浮かぶように、野に花が咲くように、真実はそままの姿で留まろうとはせずに現れては消えてゆく。
野の鳥を籠に納めるように、草花を鉢に植えるように、永遠を求める心が真実から遠ざける


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日々是好日 [日々の背中]

日々是好日…と詠んで時を過ごしたい。
歳をとって日々の過ごし方が変わって来た。特に古希を迎えてからは周囲の環境も含めて何もかもが変わって来た様に思う。世の中に於ける身の振り方、人間関係の在り方などはその顕著なものだろう。
断捨離はこれからの人生でのひとつのテーマでもある。ただ単に物を整理する処分するという事ではなく、断捨離とは様々な未練を断ち切ること、これまで背負ってきた自分自身の物の考え方やしがらみを潔く断ち切ることだという事が分かった。

切り株に腰掛ける.jpg

人はある程度生きてきて歳を経たら一度は出家することが必要なのだろうと思った。
過ぎ去った人生にやり直しは効かないが一切を断って次元を越えることは出来そうである。それが出家という概念の貴重な部分である。

高齢者にとっての未来は無いように考えていた時期もあったが、ここに来て仏心と出会い「日々是好日」と自覚できる様になった。
人生がいつまで続くのか分からないが、この先、目を覚まして仏心に耳を傾ける事が残りの道を踏み外さない生き方の様に思う。

 

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