風に訊け～もの思う心

人生は一期一会である。同じ場所にはもう戻って来ない。犯した間違いを訂正することも出来ずそれを背負ったままで生き抜いてゆく。人生は数多くの過ちの積み重ねで成っているのかも知れない。
私はそれから逃れようとして、いたずらに踠いた（藻掻いた）生き方をしてきた節がある。過ちの生んだ結果はその先の道を導く。一度切りの命は残酷なまでにやり直しを許さず、振り出しには戻さない。

だから、一度きりの人生は文句を言わずに自分自身を抱きかかえて全うするしか無いのだ。
自分の愚かさを誤魔化さず背負う覚悟で突き進めば、ある時好転するかも知れない。そんな事を胸に秘めながら黙して生きる。

考え方は人それぞれであり、絶対的な真理などは無いと思う。ただ出来る事は、自分にとって納得のゆく答えを見つける事の様だ。
そんな私は仏心に触れることによって、ようやく解脱の一端に目覚められそうである。

 

コメント 2

一期一会とは、古今未来永劫一回きりの出会いということではなく、常に、この出会い、この機会、この一瞬こそが最後かもしれない、と思って真摯に相手に向き合いなさい、という意味ですから、あの時、こうすればよかった、もしこうだったら事態は変わっていた、なんて後悔には何の価値もないですね。
一部の量子力学の研究者によると、実は人生には無数の選択肢に応じた無数の人生パターンが予め用意されているそうですが、選択した時点で選択しなかった人生には戻れないそうですから、いずれにしても後悔しない人生を過ごそうと思っています。
by いっぷく (2023-10-25 23:48) 

＞いっぷくさん、ご来訪＆コメント有難うございます。
時は逆行しない。その一点です。ある部分で芭蕉の “野ざらし” を理解したいと思っています。
by 扶侶夢 (2023-10-27 09:55)