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ガンバロー号から還暦号へ [制作日記]

夢中になって作品に取り組めた20代の頃の私。
若さとは素晴らしいですね。愚かさも含めて無心になれていた気がします。

その頃に誕生した「ガンバロー号」はご用済みになって、長い間倉庫に眠っていました。

GANBARO.jpg 

垢と埃にまみれながら、欲望と打算の世界をくぐり抜けて来て
気がついてみれば五回も周回を重ねた還暦になっていました。

昔の勢いも無いくせに、純粋ささえも失って
鈍い輪郭の人生を抱えて、これから何処に向かおうか…。

そんな時に古びた倉庫で再会したのが、寂れ掛けたあの「ガンンバロー号」の姿でした。

還暦号_A2.jpg 

錆びついた機体にもまだ少しは輝きが残っています。
早速に手入れをして操縦席に磨きを掛けるとウキウキした気分が蘇ってきます。

何だか、あの頃の憧れをもう一度確かめる旅に出られそうな気がしてきました。
もう今度は多少は利口になって、つまらない間違いは起こさなそうだ。

還暦号_B2.jpg 

ガンバロー号から還暦号へ乗り物は変わっても
憧れにときめく冒険心は変わりません。

たくさんの過ちと挫折を繰り返してきた人生を越えて
もう一度純粋に生きてみる決意…
それが還暦号の設計コンセプトなんですね。 

そうやって考えると、まだまだ他にも設計デザインのアイデアが浮かんできます。

もうこの歳になったら、出発はあせらないで
じっくりとお供にふさわしい乗り物を選ぶことにしましょうか。

還暦号ideaスケッチ.jpg
   ↑ [還暦号のアイデア・スケッチ]

 


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