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ねこ視点 [ねこ次元]

猫と一緒に暮らしていると、時々猫の世界に足を踏み入れることがある。
そうすると不思議な事に、猫の視点からものを見るという感覚を体験する。

長く一緒に暮らしていると猫の方も私との最適なコミュニケーションのツボを覚えるらしく、上手なおねだりの仕方とか、意思を伝えるだけでなく私をコントロールするテクニックまで身につけるようだ。
そしてどちらがペースを握っているのか、ハンドリングしているのか?されているのか?分からなくなる。

どちらが主でどちらが従か…そんな事にこだわってしまうのも人間の性(さが)の一部なのだろう。そんなものがある限りコミュニケーションの共有なんて難しいに違いない。

ミカン階段.jpg 

他人の立場になってものを考える事でさえ難しいのに、猫の視点でものを見るなんて出来っこない。
そんな声が聞こえてきそうだが、果たしてそうなんだろうか?

なまじ同類で分かり合える筈だと考える方が誤解を起こしやすく、そもそも分かり合うことは難しいと覚悟したほうが案外と共通項を見出しやすいようだ。

決して猫たちとコミュニケーション出来ているなんて思い上がりはないけれど、理解し合える“理想の形”の何たるかは少しは分かったような気がしている。

ミカン-de-チュー.jpg 

猫たちのことを考察し始めたおかげで、私は「次元」というものの存在を感じ、意識することが出来るようになった。
このことは還暦を過ぎて人生の終章に向かおうとしている私に、大切な気づきの機会を与えてくれた。
それがどの様な事なのかここで説明することは出来ないが、私の日々の生活や創作活動にはその感性が醸し出されてくることだろうと思う。

ねこ視点で俯瞰したり仰ぎ見たりしてみると、世界がまるで違って見えるのが面白い。 
這いつくばって、猫と同じ目線の高さで、時にはにゃ~ごなんて声を発してサインを送ったりしていると、
人の社会からはどう見ても奇人変人の類いに仕分けされるのでしょうね。(爆)

書庫前の猫.jpg

 


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