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続々・錯視の世界 [制作日記]

絵を描くという作業からみれば邪道だけれど、絵とオブジェとを並べて撮った写真で、場合によってはエフェクトも掛ける…そんな遊びは面白い。
タブロー画家のポリシーには反するものだろうけれど、面白い発見の生まれる事もあって、一種のイタズラ描きのようなものだと思う。

私にとってトリックアートはまさにイタズラで、指先と頭脳と想像力のリハビリでもある。誰に見てもらうでもなく、ただ見た目の錯覚で裏をかいた行為が痛快で楽しい。

tricart[カップ].jpg 

遊びをせんとや生まれけむ…
生真面目な生き方も素敵だが、度の外れた遊び心にも人生の妙がある。
遊びの心というものは広くに通じるが、特に学術・芸術には貴重な要素なんでしょうね。

錯視のスケッチを描いていると、人間の視覚っていい加減だなぁと思えてくる。
真面目に真剣に見つめれば見つめる程、その基準に縛り付けられて錯覚に陥る。
人間というヤツは、自分の信じている感覚が“間違いやすくどうしようもない出来損ない”である事を知っている方が致命的な過ちを犯さなくて済む…その原則を、この錯視の世界から学ぶ事が出来ます。(笑)

 
 ▲角度によって3Dに変化してゆく様子をご覧下さい。

 


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コメント 4

don

これ、どういう仕掛けになってるのかよくわかりません。
動画もみましたが、わからない。

手品と一緒で、どうやって作ったかわからないほうが
いいかもしれませんね。


by don (2015-04-04 19:57) 

扶侶夢

>donさん、こんにちは。
画用紙を真上から見れば分かり易いと思ったのですが、
このパターンでは、斜め方向の歪みと同時に、その一部一辺を紙面から飛び出させて見せるために切り抜いてあるところがポイントです。
出来れば近くに立体物を置いて、現実空間と混合させることでトリックを効果的にしています。

確かに手品と一緒で、人の思い込みを利用して効果を生むものですから、冷静に判断・吟味されては驚きも面白くもないものになりますね ^^)
by 扶侶夢 (2015-04-05 16:36) 

amaguri

人の視覚は思い込みもあり、わりと錯覚を起こし安いそうですね。
http://matome.naver.jp/odai/2133396306637431601のサイトに載っている作品を見たらよく判ります。よーく見てみても同じ線の長さが違て見えたり、真っ直ぐな線が歪んで見えてしまう。不思議です。
by amaguri (2015-04-08 11:52) 

扶侶夢

>amaguriさん、nice & コメントありがとうございます。
ご紹介のサイトにあったいくつかの例を自分流にアレンジしてやってみたいですね。
by 扶侶夢 (2015-04-09 22:50) 

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