ねこ路地 [ねこ次元]
愛猫の行動を眺めていてふと気になった。
昼間はものぐさのように眠っているのだが、夜行性のせいもあり夜になると目を輝かせて外に出てゆく。
一体どこへ何しに行くのだろうか?
それこそアニメ『猫の恩返し』のように、どこかに猫だけで井戸端会議をするコミュニティ世界があるのだろうか?
猫の次元を訪問して一度探索してみたい。
だって私も子どもの頃から夜行性で、狭い路地裏が大好きな人種ですから。
猫は基本的に社交が嫌い。定期的に集まって互いの近況を確認し合ったりもするけれど、飽くまでも自分の肉体的健康や身分的存在確認の為であって、決して人間のように社会的集団を求めている訳ではないようです。
基本的に猫は「無頼」なんです。だからそこが私の気を引くところ。
☆
「猫が無頼だなんて誤解だよ。餌を欲しがったり、ねこじゃらしで遊び相手を求めたりするじゃないか」と言う声が聞こえてきそうですが、それでも猫は“無頼”なんです。決して人に期待はしていません。
野良犬と飼い犬では明らかに人間に対する姿勢が違うように思えますが、野良猫と飼い猫は一見違うように見えていて実は同じスタンスを維持しているように思えます。
愛猫を観察していると、我が家に入り込もうとする野良猫を威嚇して自分のテリトリーを固持しようとはするのだが、夜になると住み家を離れて何処か探索に足を運んでいる様子なのです。
犬は人に付き、猫は家に付くと言われますが、愛猫にとっても我が家は単なる餌の得られる生活の基地以外の何ものでもなく、その心は自尊心の高い“猫ポリシー”をヤサグレの野良猫たちと共有しているように思えます。
今は空洞化してシャッターが閉まったままの商店街をまったりと歩く姿。
滅亡したローマ帝国の廃墟にたむろする猫たちにも共通する、ものの哀れを感受する様は決して犬たちには真似のできない猫の精神性の深さのように思えます。
独居老人宅の門前に誰に断ることも無く禅僧のように黙然と暮らす様は、もはや無頼以外の何ものでもありません。
もともと昔から路地裏というシチュエーションが好きだった私は、そこに猫を発見すると何だか心まで通じ合えるような気になってしまいます。
【ねこ路地=necology:猫の生態学の意味】 by 扶侶夢
ネコって媚びないですよね。
ネコについては、知らないことが多すぎます。
僕にとっては、謎の生き物です。
by don (2015-01-23 12:29)
>donさん、こんにちは。
一見、媚びたような可愛い鳴き声ですり寄って来るのですが…目的を果たすとサッサと行ってしまいます。ある意味で、ものすごく主体的(苦笑)
そういう猫たちの社会規範はどうなっているのか知りたいですね。
by 扶侶夢 (2015-01-24 20:13)