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小学生画報の思い出 [タイムスリップ忘備録]

【小学生画報の思い出】

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<小学生画報> 昭和37 年頃に発売された月刊漫画雑誌。秋田書店の「漫画王」が改名されたものだが、何故か一年足らずで再び「まんが王」に戻された。


 漫画雑誌に明け暮れていた少年時代、何故か記憶の片隅に残る超マイナーな思い出がある。当時の子供たちには紙模型(今で言うペーパークラフト)の付録のついた月刊漫画誌が人気で「少年」「少年クラブ」「少年ブック」「日の丸」「ぼくら」「少年画報」などなど多種類の雑誌が発行されていたのだが、この「小学生画報」の誌名が記憶にある人は非常に少ないのではないかと思う。

 秋田書店からは「冒険王」「漫画王」の2誌が発行されていたが、その「漫画王」が何故か突然「小学生画報」という名前に変わった。理由は多分、販促効果を考えての事だと思う。確かに他の雑誌に比べて「漫画王」はイマイチ人気がなかったように、子供心にも感じていた。どの雑誌にも必ずテレビ化されて看板となっている人気連載があるものだが、例えば「少年」の「鉄腕アトム」や「鉄人28号」、「少年クラブ」の「月光仮面」、「少年画報」の「まぼろし探偵」、「ぼくら」の「少年ジェット」・・・。しかし、「漫画王」は何故かそういうヒット作品に乏しかったのだ。


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 月刊漫画雑誌の目玉の「付録」においても「漫画王」はパッとしなかったように覚えている。私などは付録目当てで買っていたものだから、付録に対してはかなりシビアな目を持っていた。付録では「少年」と「少年クラブ」が群を抜いていたが、「漫画王」はその作りといい色使いといいもうひとつ垢抜けしなかった。

 とにかく、そんな状況から脱出するためか誌名を変えてみたのだろうが・・・改名創刊の表紙を見て私の受けた第一印象は「なんかカッコ悪くなったなあ~」だった。

 案の定、数カ月間発行されただけで一年も経たずに元の「まんが王」に戻ったが、私にとっては明治製菓とキンケイ食品が合体して発売した短命商品「明治キンケイ・ミルクカレー」と同じくらい印象度の強いものとして、心の片隅に残っている。(もしも「小学生画報」をお持ちでしたら、どれくらいの稀少価値、プレミアがつくのか調べてみると面白いでしょうね)


<ご注意>
このコラムは十五年以上も前に発表した内容をそのまま転載しているため、その後に新事実が発見されたり、また今日では差別的とされる用語や表現があるかも知れません。『タイムスリップ』の趣旨としてそのままの形でアップしておりますので、その点はご了承下さい。

 


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