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人生黄昏時に到達した2つの信条 [随想随筆]

これは “人生黄昏時”の私の最終的な回答の様なものだ。
これまで様々な問いに自問自答してきたが、自分なりに納得のゆく “現時点での答”である。

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愛されて初めて「愛とは何か」が解かるものだ。自分の中に愛がないからと云って悩むことはない。それは愛を知らないからなのだろう。
愛される実感で神の存在を知ることが出来る様に、人間が愛を知るには愛されなければ知ることが出来ない。それ以外の「愛」の多くは欺瞞である。愛を説く者はまず相手を愛する事が始まりであり、そうやって相手に愛を知らせる事から始まるのである。


この世の中で最も強い者は「争いを止める者」だろう。争いに勝つよりも争いを止めさせることの方が難しく、また価値がある。
かつて若い頃にこんな事があった。気の荒い者たちが集まっていて衝突は日常茶飯事の職場だったが、そこで起こった殴り合いの大喧嘩の中に入り仲裁をして止めた事があった。なんとか仲直りをさせて治まった後で二人から一目置かれる様になった。互いの意地の張り合いで起こった喧嘩と云うものは、治めどころが分からずにエスカレートするものなのだ。恨みがある訳でもない喧嘩と云うものはそんなもので、それは国家間の戦争に通じるものがある。

「愛すること」と「争そうこと」に対する私のスタンスが分かったような気がしている。

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