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進化する表層社会 [21世紀の種]

時代が進めばますます体裁の良い社会構造が様々な規約を伴なって打ち立てられてゆく事だろう。ますます多くのものが人工的になって人間が自然社会を制圧したかのような印象を受けるかもしれない。そしてそれを人々は「進化」と呼ぶ。
例えばの一例だが、国民を何らかの目的に誘導する場合によく行われるのが国を挙げての一大イベントで、そのキャンペーンを張る場合に誰もが反対できない様な “美しい社会づくり”をスローガンとして掲げることが常套手段だった。そしてそういった形式的手段は相変わらず若い世代にも受け継がれてゆく様だ。いつの時代も新しい装いに身を隠して、狡猾に利権の保持を企むのが “時の権威”というものだ。

表層はますます整えられて市井の人々に受け入れられるかも知れない。これまでも「助け合い・分かち合い」や「繋がり・共有・ネットワーク」といった言葉がまるで絶対的に正しい事であるかの様に流布されて人々の脳裏に刻み込まれてきた。これからは「SDGs」に表わされる “世界を正しく整える運動”が若年層を中心に進められる事だろう。
かつて二十年近く前に「CSR」のブームがあった様に「SDGs」の理念が間違っているとは思わないが、理念を忘れたブームとなってファッション化してしまう事に懸念を感じる。それがいつの時代にも繰り返されてきた「表層社会の進化」であり「利権保持の手段」なのである。

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2022年の幕明け。コロナが世界中に席巻を始めて二年になり、世界の規範が変わりつつある中で日本の政治は社会理念を忘れて、世界に後れを足らない様に右往左往してゆく事だろう。だからこそ市井の人々は権威の示す言葉・美辞麗句に惑わされてはいけないと考える。

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