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席捲する新型コロナウィルス [21世紀の種]

後々まで語り継がれるであろう、令和2年に世界を席巻した新型コロナ・ウィルスの脅威。20年程前にはSFドラマの世界で映画やテレビになっていたものが現実世界で起こっている。ロック・アウト=都市封鎖なんていうのは物語の世界の話だと思っていたが、考えてみれば “戒厳令”などは海外の政情不安定な国では時々見られる現象であってそれほど珍しくもない。そういう意味では、この緊迫した状態が日本人にとっては危機意識の低さの表われで不慣れなんだとも思える。
国によっても対応は様々だが、日本はもともと緊密な人間関係による社会習慣なので“みんなで渡れば怖くない”的な発想も見受けられる。ある意味で “義に厚い”のだがいざとなったら “社会ルールやモラルには欠ける”要素が多いようだ。それはそれでひとつの選択肢として是非も問わないのだが、緊急時の問題解決としては一向に進まない場合が多い。時には絶対的な力で、責任があるとかないとか四の五の言わずに決断実行する潔さが必要で、戦前くらいの日本にはそんな人物もいたようだが現代の表舞台では見当たらない。今回の新型コロナウィルスの騒動は政治やリーダーシップを含むこれからの社会のあり方を考えるきっかけになるのかも知れない。

喉元過ぎれば熱さを忘れるのが世の常で、今回の新型コロナウィルスの騒動も来年のオリンピックや2025年の万博開催の頃には、今日の恐怖や反省は忘れられる事だろう。しかし確実に私たちの脳裏に「現代社会の盲点」を提示して、改めて問われる事には違いない。それは日本だけでなく世界中が同調して、21世紀の社会・政治・経済など諸々を根底から見直す機会になりそうだ。

スケッチ/世界.jpg

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U3

扶侶夢さん、おはようございます。
 初めて?コメントいたします。(^.^)
 このCOVID−19禍は1929年に始まった世界大恐慌に近い爪痕を世界に残すのだろうと思います。世界大恐慌は5〜6年で克服する国もありましたが殆どの国は1945年の第二次世界大戦の終結まで尾を引いていました。そもそも第二次世界大戦が起こった理由の一つが世界大恐慌にある訳ですから当然です。
 そこから推し量れるのはこのCOVID−19も一年などというスパンで克服できるものではなく、克服するまで数年は掛かるだろうということと、対応を誤れば戦前の日本のように第二次世界大戦終結まで社会の混乱を克服できない長いトンネルに再び入ってしまう危険性を孕んでいると言えましょう。
 ハッキリ言えること。それはもう以前には戻れないということと、新しい価値観、生き方を我々は模索しなければならないということでしょう。
by U3 (2020-04-19 09:25) 

扶侶夢

>U3 さん、ご来訪&コメント有難うございます。
>1929年に始まった世界大恐慌に近い爪痕を世界に残すのだろうと思います。

私もU3 さんの推察には同感ですね。今の時代ではかつての様な原始的な戦争の形はないと思いますが、第三次大戦と云える様な世界を巻き込んだ〇〇戦争というものが起こる可能性はありますね。それもあと2~30年の内に…。そしてそれが21世紀の時代の象徴ともいえる(まださっぱり分かりませんが)世界を形成する種になるのかも知れません。そんな事を考えてしまいます。

by 扶侶夢 (2020-04-19 20:15) 

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