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糖尿病との付き合い [日々の背中2:糖尿前立腺ガン編]

 半月間程の治療入院から退院をして自宅に戻ってきた。2年前に続き2度目の入院だった。今回は診察にかかった時点で、血糖値が580、ヘモグロビンA1Cは14,5という前回以上に危機的状況だったようだ。
 ここに至るまでには“のどが渇き、視力が著しく衰える”“唾液が出ずに満足な食事が出来ない”“体重が
10キロ落ちて顔面が痩せこける”などなど自覚症状はあったのだが、我慢してやり過ごすだけで対処をしてこなかった事が結局、悪化の一途を辿った訳だ。…わかっちゃいるけど、ねぇ。

 

 糖尿という病気は完治するという事はないらしい。代謝のバランス・コントロールによって一見治まったように見えているだけで、自己管理を放置すればいつでも安定ラインを突破して、二度とは戻れぬ恐怖の「合併症」という世界に突入してしまう。ここに入り込んでしまうと、それはもう笑っていられない生き地獄を味わう事になる。私ももう少し遅ければ“昏睡状態”や“失明の危機”だったようだ。
 点滴を両腕に射つなどして緊急処置でとりあえず難をのがれたが、今回の入院は私にとって最後通牒を突きつけられたようなものだった。

<平成22年4月・記>    

sickroom.jpg
<病室はお隣がカーテンで仕切られているだけの6人部屋でした>

 

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※平成22年・春、血糖値が異常に上がった私は糖尿病患者として2度目の入院を強いられた。
事の始まりは、3年ほど前の頚椎手術にさかのぼる。

 

頚椎後縦靱帯骨化症という難病指定の手術を受けた後、自宅でゆっくり療養している間に私の血糖値は上がっていったようだ。 
頚椎手術の為に削ぎ落とした首の筋肉を取り戻そうと肉食を積極的に取っていたのは間違いだったようだ。もともとメタボの傾向があった上に、運動もせずに寝ては食っての日々だったので血糖値は日増しに上がっていったのだろう。

 

それまで40代の頃の生活は、連日朝まで飲み明かしたり暴飲暴食の毎日だったが比較的タフだったのか全く体に支障はなく糖尿病などは考えたこともなかった。

 

 

糖尿病と診断されてから8年ほどが過ぎようとしている。
初めはピンとこなかったが、時間が経つにつれて「厄介なものになったなぁ」という気がしてきた。
何が厄介なのかと言えば、いつも自分が糖尿を抱えているという事を意識していなければならないからだ。
無頓着に横着に生活するわけにはいかない。普段は自覚症状の少ない病気だから、食事制限もついつい忘れてしまう。(カロリー計算をきちんとして血糖値の適正数値を心配している人も多くいるが、私は自分の感覚で独自の考えで調整しているので、他人にお勧めは出来ませんが…)
本当はそんな事にとらわれず気にせず生活していたいのだが、そんな態度は症状を悪化させる原因なので厳禁なのだ。

 

そうこうしている内に今度は「前立腺ガン」が発見された。
これまでの経験から、「病気を克服するには、その病を見据える・受け入れる・付き合う」というのが私の考え方でもあるので、糖尿病、前立腺癌の生活を綴ってゆくことは認識を新たにする克服の一環と捉えて綴り始める事にした。

 

 


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コメント 6

いっぷく

今は糖尿の方は数値は落ち着いているのですか
お大事になさってください
by いっぷく (2016-03-17 03:00) 

don

色々と大変でしょうけど、
お大事にされてください。
by don (2016-03-17 12:09) 

扶侶夢

>いっぷくさん

コメントありがとうございます。
糖尿の数値は、私の場合は変動的で安定して落ち着く感じはありませんが、“ヤジロベエ”のように高低のバランスを取りながら生活するコツみたいなものを習得しつつあります ^^)
by 扶侶夢 (2016-03-19 15:23) 

扶侶夢

>don さん

コメントありがとうございます。
規則正しく食生活を律すれば数値的には良いのでしょうけれど、優等生で模範になるような生活は似合っていないので、このような様です…が、でも気をつけます m(_ _)m
by 扶侶夢 (2016-03-19 15:35) 

amaguri

僕もいわゆる糖尿病予備軍ですが、なるべく歩く事ぐらいしか気を付けていませんが、やはり心の片隅にその事を何時も気にしている事は少しストレスを感じますね。
by amaguri (2016-03-19 16:36) 

扶侶夢

>amaguri さん

コメントありがとうございます。
あれっ?…糖尿の心配はアマグリ村長だけではなかったのですか?

歩く事は実際的で大切かつ効果的なようですから、まずはそこに気をつけておられるようでしたら間違いはないと思います。
たまに処方薬とか予防法にマニアックな人がいますが、あまり気にしすぎるのも“病気を呼び込んでしまう”場合があるので、程々が良いですね。
by 扶侶夢 (2016-03-19 19:46) 

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