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私説「三界書」に取り掛かる [随想随筆]

テーマとしての題名を決めるのにずいぶん迷ってきたが、ようやく決まりかけている。

あまり肩に力を入れて取り組むものでも無いのだが、
私自身がこれまでの生き方の中から気づいてきた事柄を私観処世論として著したいと思う。

これは自分史というようなものではなく、自身に対しての指南書・確認書・マニフェストのようなものなんです。

60歳を過ぎた頃に宮本武蔵は「五輪書」の執筆を始めたと言われている。

若い頃はまるで傍若無人で破天荒と思われるような生き方で世間と対峙してきた武蔵も、人生の終焉を迎える頃には邂逅に我が身を振り返ったのであろう。
仏門に入ったわけではないが、沢庵和尚から受けた仏の存在は武蔵の魂の芯の部分に根ざしていたようだ。

まるで修羅の道を歩んできたような武蔵が、心に平安を宿し書に向かう姿は私の気持ちを勇気づけ和らげてくれる。 
どのような道筋を歩んで来たとしても、人は仏と出会う事によって光明を見い出し得るものであることを教えられる。

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考えてみれば、私も道を踏み外す事が多かった。雑念と妄想が多かったせいかも知れない。
武蔵のように達人として評価されるような事は何もしていない私だが、それでも人として生きる事の意味を少しは会得したような思いを持っている。
そしてこれこそ私が幼少の頃から今日まで無意識なりに抱き続けてきた問い掛けそのものであった。 

物心ついた頃から家庭の事情で他所の家を何ヵ所も転々と預けられた幼児体験は、
どうやって生きようか?どうすれば生きられるのか?それを自問自答することを私の生涯のテーマとしたようだ。

海外を放浪した事も、社会の裏側に暮らした事も、独立自営で起業した事も、絵本創作に終の棲家を求めた事も…
それら諸々の全てが私がこの境地に至るための道程であった。 

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