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魅惑のイルミネーション [ギャラリー]

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人を魅了する光の業は神々しさの中に存在する魔性のようでもある。人は自制をするためにタブーを生み出した。タブーとは光の解放を遮るための大義名分のことである。

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暗黒の夜空に向かって拡がる光の樹は、聖なる衣を纏った天使や悪魔たちと共に魂の解放を賛美する。それはまるで粉々に砕け散った教会のステンドグラスのようであった。

光のテラスに出てみると、そこには青味懸かった人影が亡者のように彷徨っていた。悦楽の歓喜の中で、それでも人は言い知れぬ不安から抜け出すことが出来ないで居るのだ。

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聖なる夜を前にして人々は集う。心地よい香りのシャンパンと賑やかな談笑が室内を満たしている。私たちはもうすっかりマッチ売りの少女を忘れていた。玄関を出た曲り角に身を屈めて震えるマッチ売りの居た事を…。

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あまりに華麗な光の輝きは眩しすぎて目をそむけたくなるものだ。

 


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