個人的な記憶をデザインに生かす事の必要性 [ギャラリー]
気になった発見があったのでメモすることにした。
オランダのデザイナーによる『老人ホームのドア』のデザイン。
画一的で殺風景な施設のドアを個性を尊重した思いのあるデザインに変えた実例。
ここには認知症老人の個性を尊重する重要なヒントがあると思った。
まずは、紹介されているサイトをご覧ください。
http://tabi-labo.com/279173/truedoors
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私が感心したのは、老人個人の持っている記憶の中からデザインモチーフを引き出している事。
一人一人違うドアのデザインを“思い出の宝庫~アイデンティティ”として捉えている事です。?
これには軽いカルチャーショックを受けました。
「そんな視点があったんだ!」
『認知症を患ったおじいちゃん、おばあちゃんたちのドアが以前、自分たちの住んでいた家とそっくりのものに変わる。すると、彼らは昔の想いで話を楽しそうに語り始めるんだそう。
心に大切に留めておいた記憶のドアを開ける手伝いも、もしかしたら、この生まれ変わったドアが担っているのかもしれない。』(true door_アートプロジェクトより)
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こういったアイデアや事例を見るたびに私は“世界はまだまだ可能性を秘めている”と感じます。
私たちの思いや能力が至らないだけであって、『世の中を良くする発想のきっかけ』というものはいたる所にあるようです。
そのためには私たちがもっと自由に思いを馳せるようになることが大切なんでしょうね。
↑ 「true doors」Web サイトより転載
遠くない将来、そういう施設にお世話になるかもしれないけれど、今の年金ではそれさえも叶えられそうも無いかもしれません。
by amaguri (2016-12-03 23:19)