次元の扉 [制作日記]
私の人生はゆで卵の中で息づいている。
それをサーカスのようなものだと言う人もいる。
本当のところは誰も知らない。
それでいいのだ…そんなものだ。
次元の扉は螺旋階段の踊り場に 蛇腹の様子で開いている。
或る日唐突に現われて 進んでみれば時空のラウンジに辿り着く。
特別なことは何も起こらない。
それでいいのだ…そんなものだ。
☆
知恵は次元の扉を、恐る恐る且つ慎重に開いてゆくものだ。
慌ててはいけない。性急なものは大体が間違っている。
駒廻しの曲芸も明日になれば達磨落とし。
歴史輪廻の変わり目は次元の扉の九十九折。
それでいいのだ…そんなものだ。
良い年が訪れますように… <平成27年・歳末>
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