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シニア向け絵本に取り組む [制作日記]

忘備録という意味も込めてコミットメント(声明)を出しておこうと思う。
これまで何度も宣言しては日々の生業に忙殺されて…気がついたら外れた道を歩んでいたという事が多かった。意志が弱いというよりは “忘れ易い、気が散漫”と言った方が適切かな?
兎に角こんな事ではいけないと思って、朝令暮改かも知れないが宣言をしておきたいと思う。…いやはや (^^;ゞ

切株に坐るおじさん.jpg

「高齢者向け絵本」というテーマを掲げて取り組もうと考えている。自分なりに高齢者に対しての柔らかいメッセージの様なものをイメージしている。制作物を発表するとき「どういった立ち位置で作っているか」がポイントになってくる。上から目線とかパラサイト・スタンスといったものは自分でも気づかないところからにじみ出てくるので注意したい。
そもそも何故高齢者向けの絵本を発想したのかといえば実に単純で、私がストレートに表現できるのは高齢者に対してだと思ったからなのだ。絵本といえば子供を相手に読み聞かせや教育的意図を持ったものが思い浮かぶが、私は自分が子供と同じ目線で子供と共有する意図を持つのには無理があると感じたからで、そこに何らかのミッションを感じる事がなかったのも事実だ。

結局私にとっての「絵本」というのは、私自身のために描いているというのが紛れもない事実だ。私が見つけた人生のコアを言葉に出来ない何かで表現する手段…それが高齢者向け絵本という形を取っているのだろう。そんな気がする。
コロナ禍の登場で世の中の何かが変わりつつある今日、自称「人生絵本表現作家」の私が改めて自分の取り組む対象を高齢者に絞ったことは新しい時代の幕開けの様に思う。

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個人的休息~コロナを越えて [日々の背中]

自粛ムードでこんなに活力を感じない日本も久しぶりだね。でもそれは決して不健全というわけではなくて、日々の流れの中のひとコマと捉えれば異常でも何でもないと思う。
イケイケどんどんのお調子者をたまには休んで、行く川の流れに身を映し出して眺めてみる時間も良いものだろうね。かつて ’70年代中頃にシンプル・ライフとかユックリズムといった、それまで '60年代のモーレツ主義から脱却した自然志向の生き方にターンした時代があった。「のんびり行こうよ…どうにかなるさ」といった “身の丈志向”から、NTT株や土地転がしのバブル景気に邁進するまでの数年間は「経済2の次時代」の脱都会の田舎暮らし感覚が流行りでもあったのだが…。

川辺の眺め.jpg

戦後の復興に邁進して疲れ始めた生き方に気づいたのが50年近くも前。しかし半世紀が過ぎていつの間にか同じ様な価値観と感覚に浸されていった様だ。新型コロナの席捲によって経済活動の鈍化に恐れおののき、オリンピックをやるのやらないのといった問題が第一優先の様に語られている今日この頃…嗚呼。
久しぶりのユックリズムに浸ってみるのも良いのではないだろうか?高齢者となって人生リタイア組の私だから言うのかも知れないが、もうひとつ別の角度から世の中や人生の生き方を見直してみれば新たな別の価値発見があるかも知れない。

そう云えばバブル絶頂期だったか、余暇ブームというのもあった様に覚えている。余暇をどう過ごすかという提案をコンサルティングする資格まであった。お金と時間が余っていたんですねぇ…豊かな気持ちも生活の満足に満たされなければ始まらないのでしょう。貧すれば鈍すという言葉があるくらいですからそんな事は当たり前すぎるほど分かっている。でもそこを従来の常識に流されないでひっくり返す発想を持つのが本当に知恵のある人間だと思うんですね。
コロナだとか何だか言っているよりも、そんなものに負けない生活スタイルを打ち立てる発想と気構えが必要だし今がそのチャンスなんです。これこそが私のよく言う「ネガティブ・ケイパビリティ」の一環でしょうか。

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死を食べる-アニマルアイズ