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原子力に頼ることの意味 [21世紀の種]

22世紀になれば人間はもっと宇宙に近づいているだろう。コロニーの様なものも現われて人類の何割かは地球の「法」から離れた自治区を作って暮らしているかも知れない。
人間が宇宙に新天地を求めるのはこの地球に活路を見いだせなかったからだ。決して地球が壊滅する訳ではないが、エネルギー問題や人口問題など諸々のすべてが頓挫した状態で、明日をも知れない過激な闘争社会に恐々としなければならないからだろう。

エネルギー問題のひとつに原子力がある。原子力の是か非かを問う前に、原子力の正体を知っておくべきであると思う。知って知らぬふりをしている者もいるが、未来のことなど考えないで今をどうやって生きるかを考える者が殆どではないかと思うが、原発に関して言えば“今現在だけを考えてやり過ごして生きる事”は人間の愚かさを証明する様なもので悔恨を残すだろう。
端的に率直に言えば「原子力の様な危険なものは、例え“神”と謳われてもさわらぬ神に祟りなしで考えの選択肢に入れない方が無難だろう」解釈の仕方で論議が生まれる事を見越した上でそう結論づける。原発や核開発を人間の英知として捉えているのは主に欧米のWASPに代表される権威グループであって、世界各国が認めている訳ではないという事も知っておかねばならない。自分たちが常識と思っている事が少しも常識ではないという事を私たちはもっと知恵を持って自覚しなければならない。

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原子力でビジネスをする国だけが原子力に賛同する。純粋にエネルギー開発を考える国は、副産物として核開発を生む原子力よりも別の道を模索している。原発政策の本音は金儲けに他ならない事を、そして誰がそれで儲けるのかをもっと洞察しよう。
地球に愛想をつかして脱出し別惑星のコロニーで暮らす人たちにとっては、核廃棄物のゴミ箱となった地球を想像しても悩むことはないのだろう。

日本人の感性で考えれば本来なら原発の様なものは嫌いな筈なのだが、欧米の特にアメリカの影響下にある現代の日本では当然の様に受け入れる事が権威に対する忠誠なのだろう。日本人の安全に対する潔癖症からは考えられない程のいい加減さは、もはや日本という国もアイデンティティを見失ったかと思わせる様相だ。
憲法改正もいいのだが、本当に独立心を持ってやってゆけるのか、独自のアイデンティティを磨きぬけるのか、それは最も危険な“原子力との対峙の仕方”で表われるような気もする。

原子力には有効に使うという側面のある事も事実かも知れない。どんなものでも間違って使えば負の要素がある事も事実だ。しかし今回は原子力発電が核開発に繋がってさらにビジネスとして政治利用されている部分にスポットを当てて考えている。



 

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